ティー・ルームへの招待
〜英国ティー・ルームのための基礎用語〜

Afternoon Tea Bone China
Blend Tea Chine Tea
Clotted Cream  Cream Tea
Ceylon Tea Flavoured Tea
High Tea Hot Water Jug
Indian Tea Sandwich
Scone Tea Room

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Afternoon Tea  アフタヌーン・ティー

 今では英国文化の象徴ともいえるアフタヌーン・ティーは、19世紀半ば、 ウォーバン・アビーの館に住んだベッドフォード公爵夫人によって始められた。 当時の夕食の時間は現在にくらべて遅かったため、 昼食と夕食との間に、お茶と軽食をお客に供するようになったのが、その始まりと伝えられる。 現在では、ロンドンの高級ホテルやデパートのアフタヌ ーン・ティーが有名。スコーン・サンドイッチやケーキが豪華な3段重ね のトレーなどに盛られ、紅茶とともに優雅な午後のひとときが楽しめる。 また、地方の素朴なティー・ルームでのアフタヌーン・ティーも見逃せない。


Bone China  ボーン・チャイナ

 牛などの骨灰を混ぜて焼いた磁器のこと。イギリス磁器の代表ともいえるもの で、18世紀にボウ窯のトマス・フライによって発明されたといわれる。19世 紀始めにはストーク・オン・トレントでスポードが量産化に成功。以来スト ーク・オン・トレントはボーンチャイナの一大産地となった。ボーン・チャ イナは、焼き上がると柔らかみのある乳白色となり、その独特の美しさは、 茶器としても喜ばれる。イギリスのボーン・チャイナのメーカーとしては、 ウェッジウッド、ロイヤル・ドルトンなどが有名で、銀器とならびアフタヌ ーン・ティーには欠かせないものとなっている。


Blend Tea  ブレンド茶

 複数の茶園からの茶葉や、異なる産地茶どうしを混ぜ合わせることによってつくられた銘 柄茶のこと。より深い味わい・香りの紅茶を作り出すためや、季節・気候などの影響さけ、常に一定の品質を維持するためにブレンドが行われる。 トラディショナルなブレンドとしては、イングリッシュ ・ブレックファストなどが有名で、イギリスでは普通、ルクティーとして飲 まれる。しかし、ブレンド茶はその種類も多様で、実際には、フォートナム ・メイソンの「ロイヤル・ブレンド」、ハロッズの「No.14 ブレンド」など のように、各メーカーの商品名で呼ばれることも多い。


China Tea  中国茶

 緑茶はもちろんだが、紅茶の起源も中国にあることは意外に知られていな い。17〜18世紀ころ、イギリスに盛んに輸入されたお茶は中国茶で、その中 にはウーロン茶のような半発酵茶もかなりあった。やがて、イギリス人が発 酵茶(紅茶)を好むようになると、新たに紅茶のための茶園が開かれるよう になり、今ではその生産地は中国全域におよんでいる。中国紅茶としては、キーマ ン、ユンナンなどが有名。また、アール・グレー、ラプサン・スーチ ョンなど、香り付けされた紅茶もある。中国茶は現代のイギリスでも、インド茶やセイ ロン茶等とともに重要な位置を占めている。


Clotted Cream  クロッテッド・クリーム

 イギリスではクリームにも色々な種類があり、製法や乳脂肪分の含有量によって 、シングル・クリーム、ダブル・クリーム、クロッテッド・クリームなどに 分けられる。このなかでも「クリームの王様」ともいえるのが、クロッテッド・ クリームである。クロテッド・クリームは、ねっとりとした一見バターのようなクリームで、 その脂肪分は約65%!。一度食べるとこれがやみつきになる。別名、「デボ ンシャー(コーニッシュ)・クリーム」とも言われ、その名のとおりイングランド南西部の 特産品である。事実、ロンドンなどの高級店を別にすれば、イギリスでも西 部のティー・ルームでないとなかなかお目にかかれないのでご注意を。


Cream Tea  クリーム・ティー

 イギリスのティー・ルームで、アフタヌーン・ティー以上によ く見かけるのが「クリーム・ティー」である。クリー ム・ティーとは、紅茶とスコーン(2つのことが多い)+クリーム&ジャムのセットの こと。(紅茶にクリームを入れたものなどではないので、念のため) 店によってはスコーンに加えサンドイッチまで付くこともあるが、こ れは例外的。 紅茶にちょっと何かを食べたいときには最適だが、店によって は"巨大な"スコーンが2つも付くことがあり、軽い「おやつ」の感覚でたのむ と食べきれないことも…。


Ceylon Tea  セイロン茶

 セイロン(スリランカ)はインドと並び、お茶の一大生産国として知られ る。インドにおいて茶樹が発見されると、それがセイロンにも移植され、 山岳地帯の急斜面に次々と茶園が開かれていった。セイロンの紅茶は、茶園 の標高によって高地茶、中地茶、低地茶に区分される。中でも、最も高地で生 産される高地茶(ハイ・グロウン)にウバ、ヌワラエリア、ディンブラなど 、有名な産地茶が多い。イギリスのティー・ルームでもこの3種類はよく見かける。 一般にセイロン茶は、ミルクとよく合う。


Flavoured Tea  フレーバード・ティー

 香料などで香り付けされた紅茶のこと。近年いろいろな種類のものを日本 でも見かけるようになり、イギリスでも多くの種類(アップル、バニラから トロピカル・フルーツ・カクテルなどという名前のものまで!)が市販され ている。しかし、ティー・ルームでは、伝統的なアール・グレー(柑橘類の一種で あるベルガモットから抽出したオイルで香り付けした中国茶。爽やか な香りを持つ)、ラプサン・スーチョン(松柏で燻した燻製茶・独特の 強い香りをもつ)を除いてはあまり一般的ではない。また、これら 2つの紅茶は、中国茶として分類されることも多い。


High Tea  ハイ・ティー

 19世紀、アフタヌーン・ティーが、貴族の間の習慣として広まったのに 対し、スコットランドやイングランドの農村部や工場労働者階級の間で生ま れたのが、ハイ・ティーである。ハイティーは、アフタヌーン・ティーとは 異なり、むしろ夕食に近く、紅茶と共にパンや卵料理、肉料理などを 食べる習慣である。しかし、ティー・ルームにおいて「ハイ・ティー」は アフタヌーン・ティーの豪華版(アフタヌーン・ティーのセット+1品) といった意味合いで使われることも多く、アフタヌーン・ティーとの明確な区別は あまりないようである。


Hot Water Jug  ホット・ウォーター・ジャグ

 紅茶といっしょに付いてくるお湯さしのこと。イギリスのティー・ルーム ではたいてい、紅茶、ミルクとともにホット・ウォーター・ジャグが付いてくる。 これは、濃くなり すぎた紅茶を薄めるのに使うほか、ポットの紅茶の補充用としても使える。こ の場合、最初の1杯目の紅茶をカップについだ直後に、ポット にお湯をつぎ足しておくと良い。もっとも、高級ホテルやデパートのティー・ルー ムでは、紅茶のおかわりは自由にできることが多い(ポッ トごと新しいものと取り替えてくれる)ので、その必要はないが…。


Indian Tea  インド茶

 1823年、ロバート・ブルースによってアッサムで野生の茶樹が発見される と、1830年代にはアッサム地方で最初の茶の栽培が始められた。やがてそれがイン ド南部にまで広がると、イギリスの紅茶輸入も中国からイ ンドに急速にシフトされ、インドは世界最大の紅茶生産国となった。北 東部の山岳地帯で生産されるアッサムやダージリン、南部のニルギリなどが 有名で、特にダージリンのファースト・フラッシュ(一番摘み)は、その香りの高さと希少性から イギリスでも珍重されている。アッサムはミルクティーに適する。


Sandwich  サンドイッチ

 18世紀にサンドイッチ伯ジョン・モンタギェによって発明されたという話 は有名。彼は毎日のようにロンドンで賭け事に興じ、食事によりゲームが中 断されるのを嫌い、薄く切ったパンに牛肉をはさんだものを食べながらゲ ームを続けたと言われる。さすがサンドイッチ発祥の地だけあって、イギリ スではその種類はとても豊富。アフタヌーン・ティーにもスコーンなどのお 菓子類と並び、サンドイッチは欠かせない一品である。トラディショナルな サンドイッチの具材としては、キューカンバー(きゅうり)やサーモンなどが有名。


Scone  スコーン

 イギリスの伝統的なパン菓子の一種。クリーム・ティーにはもちろん、ア フタヌーン・ティーにも必ずそえられ、イギリスの紅茶には欠かせない。小 麦粉、バター、ミルクなどを練って作られるが、その素朴な味わいにもかか わらず、店ごとに色々な味わいがあって楽しい。横半分に割って、バター、 クロッテッド・クリームあるいはホイップ・クリーム、ジャムなどを付けて食べる。 スコットランドで、ホットケーキのようにして焼かれていたものがそ の始まりと言われるが、イギリス各地にいろいろなスコーンがある。 特にレーズン入りのものなどがポピュラーである。


Tea Room (Tea Rooms, Tearooms) ティー・ルーム

 ティー・ショップあるいはティー・ハウスと呼ばれることもある。 ティー・ルームというと、ロンドンの高級 デパート、ホテルなどが有名だが、家庭的な田舎の素朴なティー・ル ームもおすすめ。このようなティー・ルームでは、サンドイッチなどの軽食 の他、お昼には手軽なセット・メニューを用意している店も多く、アフタヌ ーン・ティーだけでなく、食事にも利用できる。なお、店によっては、 食事の時間、アフタヌーン・ティーの時間と、時間帯によって注文できる メニューが異なることもあるので注意が必要である。


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